デジタルならではのAdobe Frescoで制作した絵のレイヤーデータを公開しています。左の列はレイヤー画像。右の列はレイヤーを重ねた画像です。画像をクリックすると拡大表示されます。
Layer01
Layer02
構図はほぼ写真のとおりです。岬中央のホテルの建物のシルエットに重なる背景の島の位置は少し左にずらしました。雲の位置は視線が画面中央の岬にあるお寺の屋根のシルエット部分にいくようにしています。手前の瓦屋根はあまり入れたくなかったのですが、岬にあるお寺とホテルの建物のシルエットを画面の中央にもっていきたかったので、描き方で目立たないようにすることにしてそのままとしました。
下書きは結構描き込んでいます。
Layer03
Layer02-03
レイヤー3では下地になる色として薄いイエローと薄いグリーンを敷いています。画面全体では青と紫が多くの面積を占めるのですが、夜明け前の光とやや温かみが欲しかったからです。
Layer04
Layer02-04
レイヤー4では夜明けの空のオレンジ色と赤味を持つ建物や屋根にはやや濃いオレンジ色を入れています。右手の空と手前の瓦屋根の部分をメインに紫色を入れて全体のイメージを掴むようにしました。
Layer05
Layer02-05
レイヤー5では空と、画面右手の鞆港の海面部分、岬にある建物の一部にブルーを入れました。空が空らしくなってきました。
Layer06
Layer02-06
レイヤー6では海に浮かぶ島と右手奥の海面、鞆港の一部をブルーでラフに描きました。
Layer07
Layer02-07
レイヤー7では海に浮かぶ島を夜明け前の空のシルエットとして見えるように濃く描き込みました。
Layer08
Layer02-08
レイヤー8では岬から手前の大きな瓦屋根部分までの暗い部分になるところを暗めのグリーンや紫、ブルー、茶色等でAdobe Frescoの滲みとぼかしツールで描き込みました。視線が海に向かうように、実際にはない光のハイライトを消しゴムツールで描き込んでいます。建物の窓等も消しゴムツールでぼかして描き込んでいます。
さらに雲も紫色で描き込みました。遠くに伸びる雲の端が画面中央にくるようにしています。
Layer09
Layer02-09
レイヤー9では画面手前で大きな面積を占める瓦屋根部分の影となる部分を描いています。レイヤーではこの位置ですが、実際にはレイヤー10で建物等を描き込んだ後に描きました。
Layer10
Layer02-10
レイヤー10では建物等の詳細部分を描きました。背景の空と海と重なる岬のお寺やホテルの建物の屋根の部分はエッジが際立つようにくっきりと描いています。パッと見て描き込んでいるように見えますが、このレイヤー10だけを拡大してみるとそんなに描き込んでいるわけではないことがわかります。手前の大きな瓦屋根はあっさり目に描いています。特に画面左下部分の屋根は瓦は描いていません。レイヤー02-10で瓦が描いているように見えるのは下書きの線です。
Layer11
Layer02-11
レイヤー11では電柱や電線、強調したい屋根のエッジ部分を描いています。夜明け前の静かな雰囲気なので空には鳥を3羽だけ入れました。
Layer12
Layer02-12
レイヤ12ではハイライトを追加しました。
手前の電線の黄色いカバー部分も描きました。この黄色い電線カバーは絵のイメージに合わないのでないかと思っていましたが、描いてみると思いのほか馴染んで、まったく違和感はありませんでした。
下書きのレイヤー01を非表示にして絵の完成としました。
このレイヤーは白と黄色のみを使用しているので、WEB上では背景を黒にしています。